海外でレンタカーを借りるまえに、読んでおきたい注意点をまとめました。
クレジットカード付帯の旅行保険はレンタカーの事故も対象になる?
クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、レンタカーを運転中の事故にも適用されます。
しかしそれは自身の怪我や死亡に対するもので、対物、対人といった相手に対する補償ではありません。
そのため、レンタカー会社が提供する自動車保険は別途契約する必要があります。
海外レンタカーにかかる費用とは?
海外レンタカーの費用明細は、大きくわけて、レンタル料、保険、税金の3つです。
その3つについて、以下に一般的なレンタカー会社の明細を説明します。Dollar, Alamo, Hertz, AVIS, Europcarなどに共通するメニューです。
走行距離無制限 (Unlimited Kilometres)
レンタカー料金です。基本的に日数でレンタルするため、距離無制限のプランとして呼ばれます。1日30ドル程度が目安。
保険
保険はいくつかの項目に分かれてます。スタンダードプランだと1のみ。2〜5と6はオプションで、これらをフルパッケージにしたサービスが多く存在します。
- 自車両損害補償保険(CDW : Collision Damage Waiver)
- いわゆる自賠責です。ミニマムのプランでも付いてきます。
- 追加自動車損害賠償保険(対人・対物)(SLI : Supplimentary Liability Insurance)
- いわゆる任意保険です。(EP : Extended Protection)とも言われます。
- パーソナル事故保険(Personal Accident Insurance)
- 自損事故のときに同乗者の補償をする保険です。
- 第三者傷害保険(3rd Party Liability)
- 事故の当事者でない第三者を補償するための保険です。
- 対無保険者傷害保険(UMP : Uninsured Motorist Protection)
- これは事故を起こした相手の車が保険に加入していないときに、その分の費用も保険会社が出してくれます。
- 盗難保険(Theft Protection)
- いわゆる車上荒らしにあったときの保険です。
2〜5の任意保険は1日30ドルくらいかかりますが、事故を起こせば数万ドルかかるケースもあるため、忘れずに入っておきましょう。
税金
地方税(Local Taxes)
これは州ごとに定められたTAXです。ツーリスト税を課しているところもあります。
空港サーチャージ(Airport Surcharge)
空港施設利用料とも言われますが、空港内で借りる(または返す)と施設利用料が取られます。シャトルバスやモノレールが用意されるのは嬉しいですが、意外と高額なため、市街地の営業所で借りてタクシーで行ったほうが安いときもあります。
その他
- 救援費用(日本でいうJAF)
- ガソリン代1タンク(返却時にガソリンを補充しなくていい)
- 運転者を追加する費用
- ワンウェイ乗り捨て費用
任意保険は加入必須だと思いますが、ほかについては5ドル、10ドル刻みで上乗せされるため、フルパッケージのほうが安いかどうかを考えながら取捨選択していきましょう。
日本で予約するのと海外の業者とどちらがお得か?
H.I.S.海外レンタカー、楽天レンタカーが日本では代表的です。この2社は上記保険をフルパッケージとして提供しています。そしてコミコミのプランの場合、現地で借りるよりもリーズナブルです。
海外の業者で予約をすると、スタンダードパッケージは安いのですが、オプションは基本的に現地で精算となります。結果的に日本でフルパッケージで予約したほうが安いです。
H.I.Sの海外レンタカー予約。欧米のHertz, DOLLAR, Alamo, AVIS, Budget, Nationalといったメジャーレンタカー会社を一括検索できます。任意保険はフルパッケージからスタンダードまで選べます。あとPontaが貯まります。
楽天の海外レンタカー予約。欧米メジャーレンタカー(Hertz, DOLLAR, Alamo, AVIS, Budget, SIXT, Europcar)だけでなく、バンコク、ソウルのレンタカーまで揃えてます。任意保険は基本的にフルパッケージです。
海外のレンタカー会社ですが、日本で保険や税金もフルパッケージで販売してます。ハワイやグアム・サイパンなどのリゾート地、オセアニア、タイなど世界中に支店があります。基本的に任意保険ありとなしの2つのプランから選びます。現地ではガソリン代だけ支払うだけという便利なメニューです。
アメリカ、カナダ、ハワイ、グアムのみで利用可能です。任意保険ありとなし、ガソリン代も込みのプランという、3つのプランから選べます。日本円での支払いと、現地でのドル払いから選べるのが特徴的です。
その他の海外レンタカー会社はオプション上乗せに注意
予約サイトが日本語であっても、現地払いというのがほとんどです。車種選択の金額はレンタル料金と自賠責のみのため、オプション追加(任意保険や税金など)でさらに上乗せしたものが合計額になります。
さらに現地で(英語で)追加オプションを勧められることが多々あります。英語対応に慣れていない方は、日本でフルパッケージを支払えるサービスを使うことをお勧めします。