PayPalがEbayからスピンオフすることを正式発表

ついに米国のビリオンダラー企業が動きました。米Ebayが2002年に買収したPayPalを分社化させると発表しました。

Ebayは日本でいう楽天やヤフオクのようなもので、オンラインでの店舗販売とオークションの場を提供しています。その企業規模は、年間の売り上げで200億ドルほど。

その4割近くの売り上げを支えるのがPayPalです。PayPalは、オンライン取引の要となる、決済サービスを提供しています。クレジットカードを予め登録しておけば、相手とのやり取りはクレカ情報ではなくメールのやり取りで済むため、悪意ある相手にも安心して取引ができるというものです。

実のところPayPalを使うと5%〜10%近く手数料を取られるので、日本から見たらあまり魅力ではないのですが、そこはアメリカが人種のサラダボウルな国だから仕方ないのでしょう。日本人同士の売買とは信用(というコスト)が違いますからね。

そして、彼らが10年近くも米国内でのEコマースを支えてきた中で、今回のニュースは時代の大きな変化を感じてしまうわけです。

モンスター企業の決済サービス参入がきっかけか

つい先日アリババが上場し、そしてアップルがApple Payを発表しました。モンスター企業が何億人という単位の顧客群をぶらさげて商売をし始めるのを前にして、PayPalがEbayにとどまることを許さなかったのではないでしょうか。

いまや数億のアカウント情報を持つサービスがごろごろと出てきています。それはEコマースのプレイヤーであるアリババやYahoo!、アップルだけでなく、Twitter、Facebook、LINEなども参入しようとするプレイヤーの一人です。

Twitter + Stripeによる「ツイート内購入」実現は間もなく?! - TechCrunch Japan

「スマホユーザが日々使うアプリの中で、すぐに購入できる画面を用意する」ということが今のアプリ開発の中では非常に重要なテーマになっています。

つまり、TwitterやFacebookで気になった広告や、友達に勧められた商品をその場で買えるようになる、ということです。

その中で、クレジットカード登録顧客を多く保有するPayPalがあぐらをかける状況になくなったと考えてよいでしょう。アップルのApple PayとアリババのAliPayは、すでにクレジットカード登録を済ませた顧客を何億人も有しており、ワンタッチで購入を済ませられる便利さまで備えているのですから。

これからは店舗ビジネスと決済サービスとが分離して、壮烈な競争時代に突入します。Apple Payが決済サービス軍団を引っさげて登場したのに対抗すべく、PayPalも今後生き残りをかけて何度もの大胆な舵きりが必要になっていくでしょう。

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